「TVコマーシャルで芸能人は歯が命と言う言葉がありましたが、芸能人でなくても人にとって歯は身体の健康に直結しています。歯が病気になってしまうと様々なリスクを背負ってしまいます。
どういったリスクがあるのか?
それは今後の日本は大きく人口減少すると言われています。また、高額医療を必要とする高齢者の増加と子供の出生率の減少による少子高齢化により、経済的負担が分散され税収の圧迫から個人の保険治療費の負担が上がる可能性があると強く言われています。
皆さん、日本人の死亡原因に繋がる病気はご存知でしょうか?
がん/心臓疾患/肺炎/脳血管疾患
こういった病気は実際になってから治療をしても遅いのです。やはり病気になる前に未然に防ぐ予防医学が必要で、早期発見が身体の健康を維持することにおいて凄く大事なのです。
予防医学ってどういうことなの?
平均寿命と健康寿命は皆さん知っていましたでしょうか?
日本人の平均寿命 2014年 男性 80.5歳 女性86.6歳
日本人の健康寿命 2014年 男性 73.2歳 女性 74.2歳
健康寿命とは「寝たきり、要介護でない自立した状態で生活を送れる寿命」を言います。そして今は平均寿命と健康寿命を引いた約10年間を自立できない、とても辛い期間を多くの人が過ごしています。まさに予防医学はこの「健康寿命を延ばす為」に必要とされています。
なぜ予防歯科が今求められているのか?
実際歯が不健康だと様々病気になってしまうのは皆さんご存知だったでしたでしょうか?
歯は身体と直結しています。歯が不健康になってしまうと全身疾患になるリスクが高まります。その原因は歯周病にあるんですね。歯周病は実は恐ろしい病気なのです。何が恐ろしいかというと歯周病で全身への血液感染が起きてしまうのです!よく歯ブラシや歯磨き粉のCMをご覧になられると思いますが、あのCMを見ても歯周病は良くないことは理解できますが、大きなリスクとは感じられないと思います。実はこの歯周病になってしまうと動脈硬化になるリスクが物凄く上がってしまうんです!
心臓・脳血管疾患【心筋・脳梗塞、狭心症】のリスクが増大!
この病気は人間の死亡理由2位の病気なのです。歯周病と、そうでない人では心筋梗塞、脳梗塞になるリスクは3.6倍も違ってきます。
早期早産未熟児のリスクが歯周病で4.28倍〜7.5倍!
さらに歯周病は糖尿病とも関係しています。(糖尿病とは、血管内の糖が上がる事で生じる病気)
血糖値が上昇すると糖尿病が悪化し、そうなると歯周病が進行します。また歯周病が悪化すると、血糖値があがり歯周病が悪化します。 これは鶏と卵の関係と同じです。両者ともリスクとの隣り合わせなのです。 誤嚥性肺炎のリスクは皆さんご存知でしょうか?どういった症状かと言うと、唾液などが誤って食道ではなく気管に入ってしまい、唾液中の細菌によって肺炎を起こしてしまう病気なのです。これは人間の死亡理由の第3位なのです。口腔のケアをすると入院患者死亡率が約50%減少する報告もあります。なので口の中、歯を綺麗にしないとこういった病気のリスクを高めてしまうのです。
また、上の図は歯の残っている本数と身体全体の総医療費の関係を表した図です。 歯がない事によって病気になるリスクも抱えてしまうし、医療費も増大してしまい、良い事が何もないですね。以上から現代社会において予防歯科が大事ですし、あなたのこれからの生涯の健康の為にも歯を大事にすることはとても大切なのです。 歯と全身はリンクしていて、歯の健康が身体の健康に直結している事を忘れないで下さい。